読売新聞、原発推進を止める気はサラサラ無いようです。(悪い奴ほど良く眠る、はもうオシマイ。)
30日、フランスの核燃料会社アレバのロベルジョンCEOが汚染水処理の専門家とともに来日、31日にはサルコジ大統領も来日した。
フランスは現在電力の8割近くを原子力で賄う世界一の原発依存大国であり、アレバは日本にも核燃料を輸出している。原発保有数でやはり世界第一位であり、オバマの“クリーンエネルギー”政策の下積極的に原発新規建設を図っているアメリカとともに、世界の二大原発大国(日本を入れて三大国と言えよう)が直接支援に乗り出した訳で、彼らとしても今回の福島原発事故に重大な危機感を抱いている事が伺える。
国内事情を背景に抱え、事態をなるべく穏便に終息させたいというのも本心だろうし、われわれとしてもそれを望む気持ちは同じだが、今回の事故の特殊事情性(問題点)をリアルタイムに調査・後に指摘という意図もあるだろう。オバマ大統領は最近の演説であらためて原子力利用の重要性を強調、次世代の原発を開発する上で今回の事故の教訓を生かすと述べた。
以下は3月29日の読売新聞社説であるが、今回の事故で自分の原発推進政策までが逆風にさらされ、日本に対し怒りカンカンだというそのオバマ大統領が書いたのだろうか?と思ってしまうような内容である。
福島原発事故 全世界が注視する日本の対処
(3月29日付・読売新聞社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110328-OYT1T01180.htm
福島第一発電所の事故は、日本だけの問題ではない。その対処の仕方に、世界の原子力平和利用の行方がかかっていると言えよう。
巨大地震と大津波という天災が直接的な原因とはいえ、安全性で世界最高水準と評された日本の原発が無残な姿をさらしている。原子力は温室効果ガスを出さないクリーンエネルギーとして見直され、世界各地で原発の新規建設が活発化していた。「原子力ルネサンス」と呼ばれるその動きに、今回の事故は冷水を浴びせた。
欧州連合(EU)は域内すべての原発について、耐震性能などの安全点検を行うことを決めた。原発17基が稼働するドイツは、1980年以前に建設した7基を3か月間の運転停止とした。メルケル独政権は、前政権の「脱原発」政策を転換し、既存の原発の稼働期間を延長する政策を掲げていたが、その方針を再び転換する可能性も出てきた。27日の地方選挙では、「反原発」の世論を背景に環境政党が躍進した。
欧米諸国では、79年の米スリーマイル島、86年の旧ソ連・チェルノブイリの両原発事故でも原発の安全性へ不安が広がり、新規建設の停滞を余儀なくされた。だが、エネルギー安全保障や地球温暖化対策の観点からも、原発は安全に管理する限り、電力供給で重要な位置を占め続けよう。世界では、約30か国で原発が稼働中だ。建設中または計画中の国も含めれば四十数か国に上る。
世界最多の原発を保有する米国では、今回の事故で、新規建設凍結を求める声が議会から出た。しかし、オバマ大統領は、事故から「教訓を学ぶ」とし、原発建設推進の方針堅持を表明している。米国の次に原発の多いフランスは、新規建設も、他国への原発売り込みも続ける方針だ。韓国も原発推進の姿勢を変えていない。中国、インドなどの新興国を含む多くの国は、増大する自国のエネルギー需要を原発なしに満たすことができないのが実情だ。
原発の安全性を確立することが国際社会にとって急務である。福島第一原発からの放射性物質の放出が長期に及べば、深刻な国際問題になりかねない。
日本は情報を各国と共有し、世界中の核専門家の協力を仰いで、迅速に事故を収拾しなければならない。それが、世界の原発推進国の信頼を保つ唯一の道である。
(転載終わり)
放射性物質の放出が長期に及ぶ事を防ぎ、迅速に事故を収拾しなければならないのは当然だが、その第一義は「原発推進国の信頼を保つ」為である。
全体にサラリと読めてしまう文章だが、その理由(わけ)は、初めから結論が明確だからだ。要するに「原発推進を保て。」であり、その前段の根拠を問う姿勢は無い。
そこをこそ今から問うていかなければならない局面にジャーナリズムは立地している筈だが、「原発推進の是非をあらためて問え」では無く、既に結論は有りきなのだ。
「安全に管理する限り ー 重要」 「安全性を確立することが ー 急務」。「安全」と言う語句が根拠無き信仰のすがるイミテーショナルな呪文の如く、執拗に繰り返されている。
「原子力の父」と言われるポダム正力松太郎から受け継ぐ強固なDNAは、どのような深刻な災厄が眼の前で展開しようとも、飽くまで揺るぎ無い様である。
今更ではあるが、やはり読売新聞にはジャーナリズム精神は存在しない。これまでも存在して来なかったし、存在して来なかったからこそ、この事故は起きたのだ。
「わたしは正力松太郎さんを助けて働きました」
科学技術庁初代長官・原子力委員会初代委員長を務めた正力松太郎との関係について、自著のなかで誇らしげにこう述懐するのは、大勲位中曽根康弘である。
“ある青年政治家による強行突破”
広島と長崎に原爆が投下されたわずか8年余後、1954年3月に突然、予算修正案として日本初の原子力予算案が野党改進党の議員・中曽根康弘によって提出され、僅か3日間の審議によって成立する。自由党としては、改革党の賛成を得られねば予算案自体が通らない、という事情もあった。「短時間の仕事だから上手くいった。」 (中曽根談)。
その前年、中曽根は米ハーバード大学でヘンリー・キッシンジャーが責任者をしていた夏季セミナーに参加。約2ヶ月の滞在の間、米原子力産業界と親交を深めていた。
中曽根康弘92歳、ヘンリー・キッシンジャー87歳、奇しくも誕生日は同じである。共に老いて尚盛ん、年齢を感じさせぬ明瞭な頭脳、滑舌もかくしゃくとし、何と言っても血色が良い。これに(先日“相棒”の日テレ氏家氏は他界されたが、)正力直系の渡邉恒雄とその盟友スポークスマン三宅久之を加えた血色良好カルテットをつらつら見やるにつけ、「悪い奴ほど良く眠る」というのはやはりどうも本当らしい。
この人の事考えると尚さらだね。
忌野清志郎、享年58歳。
昔幻覚系の合法ドラッグをちょっと試したことがある。(今はもう違法になってる。アレは危険です。)
アレやるといい音楽はより良く聴こえ、つまらん音楽はよりつまらなく聴こえるんだが、ローリング・ストーンズは笑えるくらい最悪だった。
オレはミック・ジャガーなんぞに比べたら忌野清志郎の方が一万倍ぐらい才能有るんじゃないかと思うがね。ミック・ジャガーの歌はオレには黒人リズム&ブルースの調子外れな猿真似にしか聴こえなくてただ煩いだけなんだが、この人の歌には彼にしかないオリジナルのジャパニーズ・ブルースを感じるよ。
腐れ権力の糞ったれにたて突いて吼えまくっていると長生き出来ない、という典型なのかも知れないが、今はもう状況が違うよね?
どのみちオレ達もうたらふく放射性物質吸い込んじまってる(3月15日 東京を襲った「見えない雲」 )んだから、老いも若きも人生あとせいぜい15~20年、それ以上生きられたら儲けもん、ってことで、そうとなればもう吼えなけりゃ損というのがこれからの日本人の正当な生き方だと思うが?
(それともあのカルテットみたいな爺さんになりたいか?)
読売ぶっ潰してえな。(日テレも)
それぐらいの事態に展開しないとこの大災害の甲斐が無い。
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(参考)
福島のメルトダウンが地下水に到達すれば、チェルノブイリより深刻
CIAと読売新聞と日本テレビと・・・
ロッキード事件揉み消しを米政府に依頼した中曽根氏
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